特別講義(東工大)@農工大(2021年1月28日)

 東工大の早川先生にお招きいただき、有機半導体について出講しました。
100分x2できつそうでしたが、喋ったのは自分の机@農工大(ちょうどしゃべっているときに雪が降りました)ということもあって、肉体的な疲労はあまり感じず、対面とは全然違うものですね・・。座ったままだし、学生さんの表情を気にしたりしないからでしょうか・・。早川先生、アレンジいただき、ありがとうございました。Zoomのメリットも感じつつ、本当はお出かけしたかったとも感じつつ・・。

 内容についてですが、有機半導体でもなんでもそうですが、やはり基礎的な事項と様々な場面でのブレークスルーとなったことを受講された皆様にお伝えすることに重点を置きました。この分野の合成的なブレークスルーとしてはPd触媒のC-Nカップリング反応と位置特異的なポリアルキルチオフェンの合成法をメインに取り上げました。前者はBuchwald-Hartwigで括られることが多いですが、実は東ソーアミノ化法のほうがパンチが効いていて有用とか、後者ではProf. McCulloughのGrignard-metathesisも有名だけど、それ以上に神奈川大学の横澤先生の研究は厳密ですごい、といった話をしました。

 東工大は個人的にも学会的にもよくお邪魔しておりましたが、昨今の状況ですっかりご無沙汰です。
 2016年に繊維学会企画委員長を拝命したとき、初めての応用講座が西9号館で開催され、いきなり迷子になったことも記憶してます。

 それに加えて、本館の造りが単純そうで複雑です(戸木田先生のところは何回かお邪魔しておりますが)。部外者が正面玄関ではなく、裏やサイドの入口から入ったりすると100%迷子になります。BASE本館も最初は戸惑うようですが、それどころの話ではないというの東工大の本館です。

荻野

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