皆さんこんにちは、菊池です。現在、海外短期留学として米国コーネル大学に6か月間の留学中です。残り1か月弱となり、遅ればせながら報告をさせていただきたいと思います。

自分はMSE(Material Science & Engineering)のOber教授の研究室に所属しています。研究内容はレジスト材料開発です。研究室に日本の会社から派遣されている方がいらっしゃり、その方の指導を受けながら研究をしています。(共同研究であり、内容は企業秘密です)研究室の雰囲気としては特に厳しいということはなく、ゆるくもありません。皆、朝9時から夜7時ぐらいまで黙々と作業をするという感じです。あくまで個人的な印象ですが、メンバーひとりひとりが、日本における「学生」という感じではなく、「研究者」として独立しているように感じました。この違いの原因としては、メンバーの給料が教授から支払われる=雇われる、所属研究室も投票やくじで決まるのではなく学生が教授に自ら問い合わせる、研究の初めに研究費をとるために審査の厳しい計画書を作成しなくてはいけない等、個人が主体となって動いている仕組みが基本にあること、そして、日々の研究に対する意識の違いからきているものと思われます。自分の英語がつたなすぎたことが原因ではありますが、あるメンバーと話していた時、自分が「ドクターコースでstudy=勉強する」と表現していたところ、相手は「work=働く」と表現しており、話が食い違うということがありました。これも認識の違いが表れたものかもしれません。これらの体験を通して、これまでの、研究というものに対する自分の認識は全く間違っていたと、いまさらですが、深く反省しました。帰国してから卒業まであまり時間がありませんが、また少しでも成長できるよう、日々を大切にしたいと思います。

真面目な話ばかり書いてしまいましたが、BBQに参加したり、ニューヨーク市やナイアガラの滝に行ったり、アメリカ式の「超でかいモール」に行ったり、ボウリングに行ったり映画を見たり、サンクスギビングには初めてターキーを食べたり、(自分だけでしたが)ハロウィン仮装をしたりと、もちろんアメリカの生活も楽しんでいます!今度の月曜には学科のクリスマスパーティーがあるので楽しみです。あと、偶然にも最初の2か月間、京都大学のリーディング生であるK君が一緒の研究室メンバーでした。ニューヨーク市で遭難しなかったのはすべて一緒に行ったK君のおかげです。

このような貴重な経験の機会を与えていただきました東京農工大学、リーディングプログラム、また留学を許可していただいた荻野先生、受け入れを許可してくださったコーネル大学、Ober教授に深く感謝いたします。

菊池

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2016.12.06 20:08 ogi
御報告ありがとうございます。あと一月弱ですが、楽しくお過ごし下さい。og